過去から追い求めていたものは

私たちは心と肉体を持ったその日から
ずっと「幸せ」を求めています

国を大きくして 侵略した国の人を奴隷にして
自分の国のために働かせれば 自国の人は幸せになると考え
戦争をしました 

天下を統一することと戦うことが混同して
戦国時代がありました

権力を手にした少数派は お金 優雅な食事 享楽の日々を過ごしました
ある時から 大勢の人たちはごく一部の特権階級の人が贅沢に過ごすために税を
納めることになりました

そこに気づき ここには幸せはないと 地位や身分を捨てて僧侶や尼になり
本当の幸せ 極楽を遠い未来に夢描いた人々もいました

革命を起こした人々もいました

時代は変わりましたが心は同じです

人はいつも渇望しています

もっと何が欲しいのか

足りない
奪われる
満たされない

この思いで生きるから 心は不幸せな妄想を描くのです

一度 自分の周りを見てください

明日 雨が強くて風が吹いてもあなたの家は雨風からあなたを守るでしょう

あなたの冷蔵庫の食べ物は 明日 温めて食べることができるでしょう

あなたが仕事をする会社は 明日もそこにあるでしょう

けれど

あなたの命は明日を約束していますか?
あなたの家族 子供 ペット
彼らの命は明日を迎えることを約束していますか?

追っているものは陽炎です

確かなものは今 あなたの目の前にしかないのです

過去から求めていた「幸せ」は今 目の前にあるのです

生きるとは一呼吸のこと

吸って 吐けなければ あなたが見るのは違う世界
吐いて 吸えなければ あなたが見るのは違う世界

一呼吸 たったそれだけのことで 私たちは目の前の「今」を失います

それでも
いつかは必ず失うこの世界です

色鮮やかに 目に焼き付けるように 今を生きるのです

私たちにできることは今を幸せだと実感して生き抜くことです

それが本当の「幸せ」です

幸せは今 ここにあるのです

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