悟りを得て生きる

悟りとは
コインの裏表のように物事を見通すことです

わたしたちは物事の一側面のみを切り取ります

悟りは一側面だけではないこと つまり 連続性を想像できる力です

例えば

「あの人のパスタの食べ方が嫌い」という一側面があるとします

同じ麺を取り上げてみると

お蕎麦をすするのは日本の文化です

蕎麦つゆにちょこっとつゆをつけてすするのは粋ですね

でも

外国の方から見たら「すするなんて下品」と思うかもしれません

お蕎麦やラーメンの文化が長かった私の両親はパスタをフォークに巻いても
すすってしまいます(パスタもお箸で食べていましたが笑) 

彼らは自分の人生で本場のイタリア人に会ったこともなければ、
リストランテで食事をしたこともなかったのです

「あの人のパスタの食べ方が嫌い」とその一側面だけを切り取っても
その後ろには生まれた時代 育った背景 経験 色々なことが連続してあるのです

そう考えると

私たちに見えているもの 理解できているものなんてほんの一部分だけ

その一部を徹底的に味わい尽くす

私たちにできることは今を生きて感謝で満たす そのくらいのもの

でも、ふと意識を向けた 目の前のノートにもボールペンにも「見えない何か」が必ず存在している

1人の人間が生きる小さな世界は途方もないほどに大きな世界に繋がっていく

私たちはここで皆で一緒に生きている

そんな思いを馳せられたのであれば あなたは今ひとつの悟りを得たのです

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